浜田醤油株式会社

歴史と共に、地域と共に

入り組んだ路地を進んでいくと見えてくる白壁土蔵。白漆喰で塗りこめた壁に、それとは対照的な漆黒の屋根瓦。腰回りには格子模様のなまこ壁。意匠を凝らした蔵に、先人達の商いに対する気勢を感じます。先の熊本地震で甚大な被害を受けたものの毅然として立つ蔵。蔵の歴史を紐解いてみると、文政元年(1818年)までさかのぼります。

受け継がれる技と叡智

5代目〜7代目が中央に。

江戸、明治を通じて海運物資の集積地として栄え、熊本城下の玄関口となった小島町。町は米蔵を収蔵する倉庫や海産物問屋、百貨店の走りの商店などが軒を連ね、その一つとして「浜屋」が誕生しました。当時の面影を残すのは、江戸後期に建てられた店舗をはじめ、明治・大正・昭和と時代を変遷して増築された蔵や機械室など。これらは熊本の醸造の歴史を伝える歴史遺産として「国登録有形文化財」の指定を受けております。

しかし最も大切なのは、その蔵の中で連綿と受け継がれてきた、目には見えない歴史。それは社風であり、人の叡智であり、醤油を作る技術であり・・・
浜田の「味」に通じる根幹です。蔵の中に社是が掲げられています。書かれているのは「崇徳広業」。これを信条に働き続けたからこそ、今があります。

崇徳広業

未曾有の熊本地震

2016年4月、熊本を未曾有の大地震が襲いました。まさかの熊本での地震。最初の地震は、ちょうど蔵祭りの前日でした。次の日から数千人のお客様を迎える準備をしていた夜、地震は起きました。棚からなだれ落ちる醤油瓶。立っていられない揺れの中で、床は醤油の海となりました。放心状態で襲われた2度目の深夜の地震。ああ、これで蔵は倒壊したと思いました。
・・・浜田はもうすぐ200年を迎える。迎えられることを信じて疑いもしなかった。けれど、最後はこんな結末なのか・・・と落胆しました。7代で終わる。終わり方が地震で・・・まさか・・・地震で歴史が終わるのか・・・こんな終わり方なのか・・・と。

白壁やなまこ壁は崩落し、蔵と蔵の間がずれて雨漏りしたり、商品や資材は失いましたが、蔵自体は残りました。
ああ、これは、ご先祖様が、「続けろ」と言ってくれているのだあ・・・と感じました。

昔の長持をディスプレイ台に。昭和時代の写真や賞状を飾る。

これまで販売してきた醤油のラベル。浜田の歴史そのもの。

「世界の隈研吾」建築で、生まれ変わる

浜田醤油は現在、蔵の改修工事を行っています。地震の応急復旧から一歩進めて、「より安全に、より安心に、より美味しい醤油を作り続けるための」リノベーションです。蔵の大改修をして下さるのは世界的建築家「隈研吾」氏。国の文化財の中で営まれる伝統産業。そこに隈研吾氏の洗練されたセンスが加味されて、世界に一つしかない醤油蔵の誕生です。

今、醤油や味噌を中心にした日本の伝統的な味わいや醸造の歴史を次世代に世界に伝えるために、浜田醤油は新たな道を歩んでいます。

変わらないために変わり続ける

今年、浜田は200年。これからも技と叡智を繋ぎ、味と歴史を育んでまいります。今後ともよろしくお願い申し上げます。

熊本市指定木のクスノキ。浜田の歴史を見守ってくれている。

隈研吾氏 スケッチ

*観光バス会社様、学校関係者様へ

今年度は、改修工事を行っておりますため、安全面を考慮し社会科見学の受け入れができません。
醤油博士が学校等に出向いての「醤油講義」は承りますので、お気軽にご相談ください。

*観光会社様、団体旅行のお客様へ

今年度は、改修工事を行っておりますため、安全面を考慮し社会科見学の受け入れができません。
醤油博士が学校等に出向いての「醤油講義」は承りますので、お気軽にご相談ください。

観光や社会科見学に関するお問合せは

浜田醤油 代表:096-329-7111
観光担当 浜田香織

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