世界的建築家・隈研吾氏の手によってリノベーション【国登録有形文化財】創業200年の醬油蔵について-3-

(手前が主家で奥が三番蔵)

こんにちは、醸造責任者の浜田浩成です。今回は、浜田醤油主屋を紹介します。
江戸後期(文政年間)(1818〜1829)、初代卯七により建てられた、浜田醤油の建物群の中では一番古い建物です。(熊本地震後、リノベーション)
敷地の東側正面中央に建ち、規模は、木造2階建て、幅約12m、奥行き10m、棟高9m程。屋根は切り妻瓦葺き、外壁は白漆喰で腰壁部分はなまこ壁。全体の正面玄関となる東側に大きな庇を持ち、幅3m程の入り口があり、そこから西へ通る廊下が1本通っており、工場へと抜けます。現在、1階は応接室、2階は執務室として使用しております。

次に、浜田醤油三番蔵を紹介します。
明治20年頃(1887)、3代目卯作の頃に建てられました。当初はもろみ貯蔵庫として6尺の木桶が並び、発酵貯蔵庫として使われていました。規模は、幅約9m、奥行23m、棟高7mほど、木造平屋で、屋根は切り妻の瓦葺き。外壁は白漆喰で、腰壁は黒い下見板張りとなっています。内部は屋根を支える木造トラスがむき出しとなっており、奥まで規則正しく並んで迫力がある明治の面影を残す建物です。現在は生産設備が更新されて、製造の心臓部を担っています。

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隈研吾建築都市設計事務所